ベランダ蘭栽培48 C.quadricolor(chocoensis、canndida)

 

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【特徴】

「quadricolor」とは、4色を指し、その名前の由来はペタル・セパルの白色、リップの桃色を帯びた紅紫色、リップ先端の筋の黄色、リップの大きな斑点の紫色

花は地面を見つめるようにうつむいて咲く

花の形が完全に平開せず、半開して咲く

輪数が少なく、一般的には1花茎に1、 2輪の花をつけ、ごく稀に3輪になることもある

非常に良い芳香があり、正午頃に最も強く検出される



 

【自生地】

 

コロンビアのアンデス中央部の標高6001500m、Cauca(カウカ)河の川岸、およびカウカ川の支流の周辺の東向きの斜面に自生

山中のじめじめとした湿地帯で、高さ60mに達する木の高い枝に着生し、強光線を浴びて自生している。他のほとんどの原種カトレアとは異なり、たびたび立ち込める濃霧を浴び、 根腐れしかねないような過湿環境で生育している

全ての原種カトレアの中で、最も分布範囲が小さい

 

 

 

 

【生育サイクル】

 

早春に新芽が動き出し、しばらくすると新根も動く

春・夏の間に生育し葉が展開する頃に、シースものぞかせる

その後バルブが徐々に成熟するが、それに伴いたいてい押し子が出て、秋から再び生育する

そして12月中〜下旬に開花する

 

 

 

【栽培ポイント】

 

原種カトレアの中では環境適応能力が高く、過湿や低温にも耐え、生育旺盛であるため、栽培しやすい

湿度の高い森林の高木に着生しているため、明るい日光と通風、湿度を好む。また、生育期は水を好む

 

 

<水>

生育期は水が好きで、湿ったコンポストに強く、余分な水も吸収できる。他の原種カトレアよりも根腐れに強い。しかし、コンポストが常に過湿になっていると根腐れを起こす。生育期であっても1、2週間に1度は根を乾かして、休ませる

 

<温度>

低中温性といわれているが、冬の最低温度は10℃以上はあった方が良いと思われる


<日照>

適正な成長のために、非常に強い日光を必要とする

日がやや強くても葉焼けしにくい。ただし、水と通風も十分に確保できている場合

 

<植え替え>

春、新根の伸長を確認した時が最も良い

リゾームが長く、すぐに鉢からはみ出しやすいのがquadricolorの欠点

 秋に植え替えると、かなり調子を崩す

 

 

 

【開花ポイント】

 

普通に栽培して、株がある程度の大きさになれば12月末頃咲く

栽培温度が低いと3月頃の開花となる

光が開花に影響している印象は受けない

開花に際して、2度の乾燥期間が必要という報告もあるため、バルブ完成後はやや乾かし気味にした方が良いのかもしれない

 

 

 

【その他@】

 

tipo(その種の中で最も一般的なもの)が紫ではなく、semialbaのような色彩という、変わった花
非常に稀であるが、セパルやペタルが紫色の変種も発見されている
albaも時々発見されている
splashも発見されている
concolorも非常にレアだが存在する

coeruleaは、噂があるにもかかわらず、未だ発見されていないらしい。しかし、少量が現在出回っており、実生も販売されている

 

 

 

 

【その他A】

 

C.trianaeiとの交配種(通称トリチョコ)が多く出回っている

これは故意ではなく、以前はquadricolorはtrianaeiの変種であったため、trianaei同士ということで普通に交配されていたという歴史があり、しょうがないことである

トリチョコは花の形(花が綺麗に平開)や、花弁特にリップの色彩等で識別可能

輪数が多くつくものもあやしい

トリチョコは株姿も異なる(quadricolorは葉が薄く反りやすい、バルブが細いので区別できる)

 

 

 

【その他B】

 

quadricolorは、大きなペタルや白色の色彩をもった交配種を作り出すために使われている

 

 

 

© 2013 ベランダ蘭栽培48のホームページ

C.puadricolor tipo

香りが良く、栽培しやすい。

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感想(1件)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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